伸張反射とゴルジ腱反射

ストレッチングを施すときには、2つのアプローチを考える必要がある。一つは機能解剖学アプローチで、起始と停止および筋の走行を把握することが重要である。ストレッチングは簡単に言えば、起始と停止を離すことである。
そしてもう一つが、生理的アプローチで、固有受容器の生理的作用を考慮する必要がある。

骨格筋には、筋紡錘とゴルジ腱器官(腱紡錘)という2種類の固有(自己)受容器がある。固有受容器とは、簡単に言うと感覚器で、筋紡錘は筋の長さ(伸張)を、ゴルジ腱器官は筋の張力すなわち腱の伸張を感知する、自己防衛器官でもある。

筋肉を急激に伸張したり、過伸張したりすると、筋紡錘が感知し、反射的に筋収縮する。これが伸張反射である。伸張反射を支配する感覚神経はⅠaおよびⅡで、運動神経はαおよびγである。伸張反射を利用したストレッチングがバリスティックストレッチングで、伸張反射を起こさないようにゆっくり伸張するのが一般的なスタティックストレッチングである。

筋の持続的な収縮をすると、それに伴い腱が伸張し、それをゴルジ腱器官が感知し、反射的に筋は弛緩する。これがゴルジ腱反射である。腱紡錘反射や自己抑制(NSCA)とも言う。ゴルジ腱反射を支配する感覚神経はⅠbで、運動神経はαである。ゴルジ腱反射を利用したホールド&リラックス法は、徒手抵抗ストレッチングとも言う。

固有受容器 proprioception
筋紡錘 muscle spindle
腱紡錘 tendon spindle
ゴルジ腱器官 Golgi tendon organ
伸張反射 stretch reflex
ゴルジ腱反射 Golgi tendon reflex
自己抑制 autogenic inhibition
相反抑制 reciprocal inhibition


図出典:「人体の正常構造と機能」(日本医事新報社)

参考
・ストレングス&コンディショニングⅠ理論編@NSCA JAPAN, 大修館
・ストレングストレーニング&コンディショニング第4版@NSCA JAPAN, ブックハウスHD

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