血液成分について

血液成分についてのまとめ。

血液成分の見方は、2種類ある(成分自体に差は無い)。
① 抗凝固剤を加えて遠心分離する方法
② 抗凝固剤を加えずに放置する方法

①は、血漿(上部)と血球成分(下部)に分離される。血漿は全体の55~60%で、その成分は大きく、水、ミネラル、有機物に分けられる。有機物は、糖質、脂質、タンパク質、ホルモン、さらには老廃物に分類し、タンパク質はアルブミン、グロブリン、フィブリノーゲンに分けられる。フィブリノーゲンは造血因子で凝固作用も持つ。そのため放置すると血球成分と共に下部に溜まる(血餅となる)。

血球成分は40~45%で、赤血球、白血球、血小板に分けられる。その内、白血球と血小板は1%未満で、ほとんどが赤血球である。

②は、血清(上部)と血餅(下部)に分離される。血清とは、血漿からフィブリノーゲンを除いたもの。血餅とは、血球成分にフィブリノーゲンを加えたものである。

まとめると

血液成分
1. 抗凝固剤を加えての遠心分離する方法
(1) 血漿(55~60%)
①水
②ミネラル(ナトリウム、カルシウム等)
③有機化合物
Ⅰ. 糖質(ブドウ糖)
Ⅱ. 脂質
Ⅲ. タンパク質
(ⅰ)アルブミン
(ⅱ)グロブリン
(ⅲ)フィブリノーゲン
Ⅳ. ホルモン
Ⅴ. 老廃物

(2) 血球成分(40~45%)
①赤血球
②白血球
③血小板

2. 抗凝固剤を加えずに放置する方法
(1) 血清⇒血漿-フィブリノーゲン
(2) 血餅⇒血餅+フィブリノーゲン

参考:
・生理学の基本@中島雅美(監修)
・生理学の基本がわかる事典@石川隆(監修)

コメントを残す